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EMP Threat Category


電磁波脅威の分類 その1(外部からの強電界照射)

高強度電磁界(HPEM)と呼ばれる脅威は、その原因が自然現象と人為的なものを含みます。HPEMにはHEMP(高高度核爆発によるEMP)、IEMI(意図的電磁妨害)、太陽風による磁気嵐などがあり、いずれの場合もある程度データが存在しており、どの程度の電界強度が地上に飛来するかが分かっています。
以下に、高強度電磁界の主な分類と、それぞれの脅威に対する電界強度と周波数の関係を表したものを示します。


EMP Threat Category



HPEM EMP

電気学会編「電磁波と情報セキュリティ対策技術」より

想定される被害
・電力送電網等社会インフラの麻痺
・IT機器、家電機器の故障
・自動車等の誤動作




電磁波脅威の分類 その2(電磁波盗聴)

殆どの場合、電磁的盗聴は電子機器からの漏洩電磁波を外部から検知、分析する事で行われます。電磁波を放射する機器は情報を暗号化するなどの対策が近年では当然の様に行われますが、 暗号化されていない領域への侵入(バックドアアタック)や、暗号そのものが解読された場合など、脅威の発展は止みません。
移動体の電磁的セキュリティは非常に複雑ですが、多くは固定設備(情報センターやサーバなどが設置されている場所、情報機密度が高い部屋など)への攻撃が主流のため、これら設備への 対策をどの様に取るかが決め手となります。
以下に一般的な電磁的脅威(盗聴等)の対策イメージを記載します。


電磁波盗聴


想定される被害
・盗聴、盗撮
・情報漏洩
・サイバー攻撃



脅威への対策

外部からの強電界照射、電磁波盗聴のいずれの脅威も、電磁的に可能な限り遮断(遮蔽)を行う事が最も有効な手段と言えます。
特定の重要な施設のみをシールドルームなどで囲う事も有効ですし、建屋そのものをシールド化してしまう方法もあります。
具体的には以下の様な対策が一般的には講じられています。



空間・環境の防護

・建物の遮蔽
・シールドルームの導入
・電気系統へのフィルタ挿入

シールドルーム
例:シールドルーム

対象物の防護

・サーバラックのシールド
・装置電源等のフィルタリング
・通信機器の光回線化

ラック用シールド
例:ラック用シールド



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